2024年4月1日 校名を変更しました(旧校名:呉竹鍼灸柔整専門学校)

鍼灸コラム:顔面痛の治療例

ご無沙汰しております、元気でお過ごしでしょうか。秋の香りが感じられる候になりました。
今回は、顔面痛の治療例をご紹介します。

ワードとして、①~④をご覧下さい。

①いわゆる歯痛とは違う。
②痛い顔には触らない。
③上背部、棘突起間の硬さ・圧痛に灸
④睡眠不足

「50代、女性。顔の右側、顎や耳にときどきズキッとした痛みがある。夜、布団が触れても痛
みを感じることがある。右の奥歯が浮く感じがある~。」

# この患者様の話を聞いて考えたこと
①常に右の奥歯が痛いわけではない、歯周病であれば突発的なのはどうか?
②痛みを訴える部位に安易に施術をすると、痛みを誘発する可能性がある。
③そのため、背部、肩上部の反応点を求めて施術(ここでは灸)をする。
④睡眠は良好か?

②については、教員養成科で「深谷灸法」を学んだ時に、顔面への施術をしない発想に共感
して現在に至っています。(全く、顔面に施術しないわけではありません。)
痛みの誘発を避けたい故です。

③具体的には、肩上部、肩甲間部、背部の棘突起間の圧痛を探して、右側に4点、左側
に1点、それぞれ熱感を感じるまで台座灸をしました。(部位により1~3壮)。
後日、「よく眠れて、夜間、全く顔の痛みは無かった。あれから、あまり気にならない
が、睡眠不足が続くとピリッと感じることがある。」と術後の経過を教えて下さいまし
た。睡眠は回復への第一歩だと感じています。

今回の内容を七五調にしてみました。

「歯が浮いて、顔の横側発作痛、背中の硬結探して灸せよ。」

背部へのお灸が有効なこと、直接灸でなくても効果があることを再認識しました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

参考:「図説 深谷灸法」入江靖二著 自然社

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