2024年4月1日 校名を変更しました(旧校名:呉竹鍼灸柔整専門学校)

鍼灸コラム:三焦鍼法②

皆様、いかがお過ごしでしょうか? 寒くなってきましたね。
今回も「三焦鍼法」の続きになります。

前回、「三焦とは、人体を上部・中部・下部の三部にわけて、それぞれ上焦・中焦・下焦と呼び、この一連の『腑』を示します。」と説明しましたが、「三焦と心包は、名あって形なし」と言われ、解剖学的な臓器との互換(相当する臓器を想定する)が難しいのです。
三焦については『諸説あり!』ですが、私は故澤田健先生の説がしっくり来ました。

さて、「三焦鍼法」の経穴の主な作用を調べてみました。
四字熟語が並んでいますが、何となく意味がわかりませんか。

  • 膻中(上焦):調理気機、宣肺降逆、寛胸化痰、通乳寧神
  • 中脘(中焦):調理中焦、健脾化湿、和胃降逆
  • 気海(下焦):調経下焦、昇陽補気、益腎固精、補腎虚、益元気
  • 外関(三焦):疏風清熱、利脇
  • 足三里(気):扶正培元、健脾和胃、疏風化湿、通経活絡
  • 血海(血) :理血調経、散風去湿

経穴の作用を知ると、一層、配穴の妙を感じます。どの経穴も部位がわかりやすいのも実践的だと感じています。仰臥位で活用できる鍼法ですが、伏臥位ではどんな経穴を加味していくか、秋の夜長に思いを馳せてみませんか?
理屈っぽくなってしまいましたが、2回にわたりお読み頂き、ありがとうございました。

インフルエンザが流行っているそうです。水が冷たく感じますが、いつも通り手洗い・うがいをしっかりとお願いします。マスクも活用して下さいね。

参考:全日本鍼灸学会雑誌2016年 第66巻4号 pp.321-327
  :一般社団法人 老人病研究会
  :『鍼灸真髄』  代田文誌著  医道の日本社
  :『難経の研究』 本間祥白著  医道の日本社
  :『針灸経穴辞典』       東洋学術出版社
  :『新版 経絡経穴概論 第2版』教科書執筆小委員会著 医道の日本社

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