2024年度 新入生の方へ(お知らせ)

鍼灸コラム:肩凝りの治療

師走になりました。学生さんも忙しい時でしょう。
ちょっと一息ついて、肩の力を抜いてみませんか。🍰
今回は、「肩凝り」の施術の一例をご紹介いたします。

⇒「30代、男性。10年ほど前から肩凝りがあり、当時から鍼灸施術を受けている。頸部・肩上部・肩背の凝り、頸の前屈・後屈によりツッパリを感じる。~」

#この患者様の話を聞いて考えたこと
 ①鍼刺激に慣れているらしい。
 ②鍼灸の効果を実感していて、継続して施術を受けているようだ。
 ③頸部~背部の凝りなので、太陽経を利用してみる。
 ④経過が長いことから、奇経療法も有効ではないか?

①と②:凝りが強いところへの刺激は慣れていそうで、効果も大きいからこそ鍼灸施術を続けてこられたのでしょう。
③と④:八総穴(八脈交会穴)のうち、後渓穴と申脈穴の組合せも考えられます。
後渓穴は主に上半身、申脈穴は主に下半身への作用が強いと大雑把に分けて考えて、後渓穴を選び、作用や主治などを調べてみました。(本来は後渓と申脈はペアで使いますが、分解してみました。従って、奇経療法ではなく、手の太陽経を中心としたアプローチになります。)

#後渓:作用→散風舒筋、通督脈、清熱利咽
    主治→項部が強ばり動かす事ができないもの、肩・腕の痛み、頭痛、不眠など
    流注→手の太陽小腸経は、大椎で左右が交わる。(督脈と通じている)

ここで、「頸肩部の凝りで、後渓への置鍼後に患部の処置をする。」または「頸肩部の施術後、に後渓に施鍼する。」の、どちらにするか迷いましたが、今回は前者、つまり「頸肩部の凝りに対して、後渓への置鍼後に患部の処置をする。」を選択しました。
結果として、前段階の処置を加えた後、局所に施術にした方が効果的だと感じた例でした。
前処置後の変化、局所施術後の変化を患者様と共有するというプロセスも必要な事だと感じています。
#学生の方は、八総穴の組合せをしっかり憶えましょう。まずはここから出発してみましょう。
*今更ながら、「局所、近所、遠所」、学生の時に先生方から教えて頂いたことでした。😓

【参考】
  ①針灸経穴辞典:東洋学術出版社
  ②奇経八脈考 :東洋学術出版社
  ③鍼灸学[経穴編]改訂版:東洋学術出版社
  ④正奇経統合理論とその臨床:山下詢 著 :医歯薬出版株式会社
  ⑤新版 経絡経穴概論 第2版:教科書執筆委員会 著:医道の日本社

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