在宅医療・介護
在宅医療・介護

痛みや不調を改善するマッサージだけではなく、患者さんの生活を豊かにすることを目指したい


鍼灸マッサージ科 2006年卒
渡邊 美佳さん
2018年3月取材
大学を卒業後は今の業種とは関係のないで業界で働いていたが、以前からずっと興味のあった按摩マッサージ指圧師の世界に飛び込もうと一念発起し、呉竹鍼灸柔整専門学校鍼灸マッサージ科に入学。2012年に呉竹で同級生だった方が代表者を勤める、訪問医療マッサージ「みどりの風」に誘われ現在に至る。

原点は幼少期に兄と遊んだ〝マッサージごっこ〞

大学卒業後、在籍中にお世話になった研究室で2年働きました。ただ、将来のビジョンがあったわけではなかったので、なんとなく「このままでいいのかな?」と、モヤモヤした気分でいました。そんな状況を打破するために、資格を取ることを決意。幼少期に兄と遊んだ〝マッサージごっこ〞が楽しかったことを思い出し、本格的に学んでみようと思ったのです。ただ、同じお金を出すならカルチャースクールのようなところではなく、将来に生かせる国家資格が取れる学校を、ということで呉竹学園の鍼灸マッサージ科に通うことにしました。

バイトと勉強でヘトヘトだったけどなんとか食らいついた3年間

学費は自分持ちなので、働く必要がありました。当時、横浜校には夜間コースがあったので、迷わずそちらを選択。毎日7時に家を出て、夕方までバイト。18時から授業に出て22時過ぎに帰宅。休日もバイトをしていたので、体力的には結構ハードでしたし、心身ともに疲労が溜まることもありました。そんな時は、クラスメイトと飲みに行ったりして思い切り発散したことも(笑)。また在学当時は学校にバイトにと多忙な日々でしたので、なかなか勉強時間を確保できない時期もあり、やむなく追試の対象者になってしまったこともありました。それでも諦めようと思ったことは1度もありませんでした。覚悟して選んだ道だし、学ぶこと自体は楽しかったので、3年間、なんとかやり抜くことができました

患者さんを治療院で待っているより自分から出向くほうが性に合っている

「鍼灸師」、「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格を取得後は、訪問マッサージや鍼灸治療院を、あれこれ掛け持ちし、相変わらず休みなく働いていました。ただ、辛いと感じたことはなく、むしろ自分は同じ場所で患者さんが来るのを待っているより、1日1日違う場所、時間で違う人に会うほうが性に合っていると感じていました。そんなとき、呉竹の同級生だった今の代表に誘われ、2012年から訪問医療マッサージの会社で働くようになりました。訪問医療マッサージの仕事は、医師の同意を得た健康保険適応の患者様のお宅に伺い、マッサージや関節可動域訓練、運動療法を行います。対象となるのは主に、足や腰に痛みがあり一人で外出できない方、脳卒中などの病気で麻痺がある方、寝たきりの方です。担当するのは、「あん摩マッサージ指圧師」の有資格者で、希望や症状に合わせ、ひとりにつき週に1〜3回、1回20〜30分程度の時間をかけます。私は1日に約8軒のお宅に伺っています。施術を行うのは個人ですが、会社にはたくさんのスタッフがいるので、何か問題に直面したときには相談に乗ってもらえるので安心です。また仕事はドクターや地域のケアマネージャーさんと連携をとりながら行いますので、幅広い知識を身につけられるのも魅力だと思っています。私の会社では社内勉強会や外部講師を招いた勉強会、なども積極的におこなっているので、外とのつながりもあるし、技術以外のことも学べる点がいいと思っています。

ご家族とも信頼関係を築けるのが訪問マッサージの魅力

あん摩マッサージ指圧師は、一瞬で痛みをとったり、寝たきりの人がすぐに立ち上がったりというような魔法のテクニックが必要とされる、と思うかもしれませんが、私は少し違うと思います。特に訪問マッサージの場合は、単に痛いところを緩和するだけでなく、生活の質を向上させることを目指しています。微力ながら身体の改善をお手伝いしたことで、外に出られなかった人が出られるようになったり、食事もできなかった人ができるようになったり…ゆっくりとではありますが、その方の人生がより豊かなになっていると感じたとき、仕事のやり甲斐を感じます。過去には、ご逝去された患者さんのご家族から「お世話になったから、会いにきて」と言われ、ご遺体に会わせてもらったこともあります。ご本人のみならず、ご家族からも受け入れてもらえた証なので、胸が熱くなりました。これからも長く、この仕事に携わっていくつもりです。

訪問医療マッサージ/みどりの風を目指すなら