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卒前臨床講習会〜臨床のための指圧技術〜を実施
呉竹鍼灸柔整専門学校では、現場で役立つ技術を身につけてもらおうと在学中に様々な講習会を開催しています。
7/8、16に行われた鍼灸マッサージ科向けの講習会は、講師に岡本雅典先生を招きし「臨床指圧」をテーマに開催しました。
岡本先生は当学園を卒業後、治療室ホスピターレの院長を務める一方、本学生が授業で使用する実技教本やその参考書の執筆に加え、フランスにて指圧指導を行うなど、世界に向けて「呉竹指圧」を広めておられます。
「呉竹指圧」は、臨床で扱いやすいようにアレンジした指圧法で、治療する側の疲労をためることなく患者さんの体の深部にまで圧を浸透させることができるのが大きな特徴の1つです。
講習会では、まず正しい型を実践するため『立ち位置』『姿勢』『体重移動の方向と量』の3要素を改めて確認するとともに、『疲れない指圧を行う為の5ヵ条』に基づいて実技指導を行っていただきました。
実際に学生の押手の基本型や指圧の際の姿勢をチェックしていただき「どのように修正すべきか」を一人一人に直接アドバイス。
また、各部位によって圧の強さを変えること、患者さんの体質に合わせた小さな気遣いを行うことなど、多くの人に満足してもらえるような“味付け”の方法についても伝授してくださいました。
また、今回は実習教室ではなく柔道場を使用していますが、「畳の上でしっかりとした基本を身につけることができれば、どんな場所でも即応用が利く」と先生は強調します。
ベッドで一通り技術を身につけた人も畳の上で施術しようとするとなかなか圧が入らないとのこと。実際に高齢化社会における在宅での需要の高まりから、ベッド以外で行う指圧技術も必要とされており、先生に教えていただいた指圧法はまさに臨床で有効な技術といえます。
学生からは
「体のバランスや自分の立ち位置を変えるだけで、強く深く安定した指圧ができるようになった」
「疾患別でも教わったので、すぐ臨床に使える手技が学べて良かった」
「ぜひ、ほかの施術部位も学んでみたい」などの意見が寄せられました。
岡本先生の豊富な臨床現場での経験談なども聞くことができ、とても有意義な講習会となりました。
岡本先生の治療院はこちら
治療室ホスピターレ http://www.hospitale.jp