春日井1 スポーツ / トレーナー
スポーツ / トレーナー

トレーナーが持ち合わせているのは個人的な要素と接客業の要素


柔道整復科 2011年卒
春日井 有輝さん
2016年4月取材
神奈川県立柏陽高校陸上部出身。筑波大学卒業後、呉竹鍼灸柔整専門学校へ入学。2007年より日本陸上競技連盟医事委員会トレーナー部に登録。現在は高校や大学等でのトレーナー活動や講師などを務め多方面で活躍中。

仕事はフリーのAT。というとカッコいいけれど…

私は現在3つのフィールドで働いています。まず「大学・専門学校」。非常勤講師または兼任講師の立場でアスレティックトレーナー関係の科目を担当させていただいています。次に「病院」。主にランナーの方を対象に、傷害予防、パフォーマンスアップのためのフォーム指導、トレーニングメニューの作成、テーピングなどを行っています。最後に「スポーツ現場」。コーチとして高校陸上部や大学漕艇部の指導。怪我をしている選手の応急処置やリハビリテーション指導。大会の際には救護担当として傷害・疾病に対する応急処置を行っています。中学から陸上をやっていて(種目は武井壮さんでお馴染みの十種競技)、接骨院によく通っていたことから、自然とトレーナーという職業に興味を持ちました。大学卒業後、呉竹学園で柔道整復師を取得、並行してアスレティックトレーナー(以下、AT)の認定資格も取りました。会社に属すことはなく、卒業してからずっとフリーランスです。職業はなんですか?と聞かれると説明が大変なので、「アスレティックトレーナーです」と答えています。というとカッコいいですよね(笑)。実際トレーナーという職業はイメージがいいらしく、非常勤をさせていただいている学校でも、志願者が非常に増えています。

学生のうちは暇があったら
とにかく現場に出て欲しい

そんな私から僭越ながらアドバイスを…。呉竹学園はとてもいい学校です。講師陣のレベルも高く、補習制度も充実しているので真面目に授業を受ければ、かなりの確率で資格を取得できるでしょう。しかし実際問題、「資格とりました。今日からトレーナーです。よろしくお願いします!」といったところで、誰が仕事をくれるでしょうか。ましてや学校以外は関係のないところでバイトをし、そのお金で遊んでいた人ならなおさらです。では、卒業後すぐにトレーナーとして食べていくにはどうすればよいか?私が受け持っている学生によく言うのは、「今のうちから現場に行け」ということです。母校の部活に顔を出すもよし、大学のラグビー部やアメフト部(両者は割とトレーナーを募集していることが多い)で飛び込み志願するもよし。もちろん、最初は学生トレーナーとしての研修ということになるでしょうが、文句は言わないこと。「頑張りますので、よろしくお願いします!」このセリフが言えるのは、学生の特権です。卒業して社会人になったら、頑張るのはいいけど結果出してね、と言われるだけです。ぜひ、3年という時間を有意義に使ってください。

トレーナーは職人気質ではなく
接客業の心備えでいることが大切

私の自慢はフットワークのよさです。とりあえず「呼ばれたら行く」をモットーにしています。いいえ、むしろ「呼ばれなくても行く」ぐらいの心構えでいます。いくら資格や技術があっても、そこに居なかったら意味がありませんから。トレーナーはよく、触っただけで治せる、会話をしなくても選手と通じ合っている”職人”と思われがちですが、そうではありません。私は接客業にも近いと感じています。というのも、コミュニケーション能力がなければ、選手や雇い主と意思疎通ができないからです。技術があっても、彼らに嫌われてしまったら終わりです。人見知りやしゃべるのが苦手な人もいるでしょう。性格なのでしょうがない部分もありますが、努力すれば改善することはできます。そういう意味でも現場は重要。刑事じゃないけど、現場100遍!!ですよ。嫌でも人と触れ合う現場で、コミュニケーション能力を磨いてください。私も元は内弁慶な性格でしたが、いつのころからか、人としゃべるのが大好きになりました。きっと、現場で鍛えられたお陰でしょう。

資格そのものよりも
勉強したことが非常に重要

もうひとつ、言わせてください!トレーナーなら誰しも選手のパフォーマンス向上を願うはずです。しかしながら、スポーツ現場には怪我がつきものです。選手もチームも予防には力を入れていますがゼロにはなりません。そのため、怪我の応急処置もトレーナーの大切な仕事の一つです。残念ながら怪我をしてしまったとき、柔道整復師なら適切な応急処置を施すことが可能です。正直、怖いし、責任もあるし、楽しくもありません。試合に出られず泣いている選手を見ると、こちらも切ないです。といっても、怪我する前に時間を戻すことはできません。ある意味仕方のないこと。だからこそ、少しでも早く、適切に処置をすることは価値があるのです。それによって怪我が早く治ったり、後遺症が軽減する場合も十分あるのですから。私がいろいろな現場で仕事をするうえで、柔道整復師の資格、というより知識や技術が非常に役に立っています。

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